バラ

庭のバラが満開だ。その先の空にそびえる富士山と合体して、銭湯の壁画のような風情を満喫している。馥郁とした香りが漂う。切り花にして居間にも挿して色香を楽しんでいるが、花の王者にふさわしい風格である。散り始めたものや、咲き始めた花が日々庭の様子を変えていくので、朝起きてまず庭へ出るのが楽しみだ。今年の花は全体にやや小振りであるが花数は去年よりずっと増えた。プロのバラ栽培にはとても及ばないのは当然であるが、どれも元気に今日までたどり着いて満足している。
狭い庭ながらいろいろな花を育てているが、バラの栽培ほど手間のかかるものはない。土作りから施肥、剪定、病虫害対策など一年中世話のやける植物なので、「もうバラは止めよう」と、毎年思いつつ、花が咲いてその魅力に取りつかれると、あきらめきれずにまた続けてしまう。
ヨーロッパでバラと言えば古来より花の王者。日本の花の代表格サクラも同じバラ科の植物。しかし日本人は遠い昔からバラの美しさに無縁であったようだ。要は野イバラのようにトゲのある植物として観賞価値を見いだせなかったからだという。
代表格に収まった花には様々なエピソードが付きまとう。日本のウメや桜同様、バラに関するエピソードは、その歴史が古いだけあって数限りない。バラを愛した詩人の筆頭に挙げられるのはオーストリアの詩人、リルケだろう。彼は生涯にわたり繰り返しバラの詩を書いた。51歳で世を去ったが、晩年過ごした自宅の庭でバラを切ろうとして指に棘を刺し、化膿して急性白血病にかかったためだという。バラの話題の中で、私は以前より幾度もこのエピソードを聞かされてきたが、「本当かな?」と思ってしまう。

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庭では、ジャーマンアイリス、アヤメ、カランコエ、ヤマボウシなど他の花たちも競い合っている。これまでの栽培努力が報われる一番の季節である。

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